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まず、この損益曲線をご覧ください。

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ナスダック現物株を対象にしたデイトレードシステム。オープニングで1-3銘柄に分散エントリーし、閉場間際に脱出。米国デイトレード口座の最低資金2万5千ドル+アルファの口座資金で最大$11万ドル強のデイトレポジションを持つ。昨年5月からのバックテストを元に昨年9月14日に某人気サイトで公開されたものだ。

バックテスト対象期間の9月13日までの損益曲線がこのグラフである。エントリー条件の詳細は不明だが、トレードリストが公開されているので、エクセルで資産曲線を描いてみることはできる(緑の点は最大通算利益を更新した点を示す。TradestationのPeformance Review Reportのフォーマットに準じてみた)。とりあえず、手数料は往復$40、スリッページはなしとしてみた。

Profit Factorは1.3、勝率も50%を上回っているし、資産曲線もなんとか右上がりだから「勝てるシステム」かもしれない。まぁ、この時点で最大ドローダウンは$5,460であるので、口座資金2万5千ドルでトレード開始するのは自殺行為としても、最大ドローダウンの3倍程度を想定して$4万ドルくらいでトレード開始するとどうなるだろうか?



先週金曜日4月13日までのトレード記録を使って資産曲線を描くとこういう結果になる。

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いやはやなんとも恐ろしい。「最大ドローダウンはこれからやってくる」とはよくいったものだが、この例では運用直後から最大ドローダウンを更新し続けているのだから恐ろしい。

口座資金4万ドルでトレード開始した人がいたとすれば、かなり昔に300番目のトレード前後で口座資金は2万5千ドルを割ってトレードはできない状態に追い込まれている。というのは実戦は純利益$1万ドル前後の時点から開始されているからだ。こういうシステムを「勝てるシステム」というのか「負けるシステム」と呼ぶかは読者の皆様の判断に委ねることにしよう。

システムトレードは、一旦プログラムを開発(有償で購入される場合もあるだろう)してしまえば、ストレスのない「打ち出の小槌」のようなトレードが楽しめるという宣伝文句をあちこちで見かけるが、決してそんなに甘いものではないと強調しておきたい。

ここにあげた例は極端かもしれないが、仮に5年を越す期間のバックテストを行い、さらにフォーワードテストを行った上で実戦投入し、しばらく勝てていたシステムでもある日突然勝てなくなることはよくあることなのだ。そこでロジックを見直しするのか、そのまま運用を続けるのか、運用資金を減らすのかは、システムトレーダーにとって大きな悩みとなる。

さて、例に挙げたシステムの改良版が発表されたようだ。今回は有償でエントリーシグナルを頒布するようだ。エントリーフィルタも用意されるようだが、バックテスト結果をすべて公表するつもりはなさそうだ。バックテストでのパフォーマンスがそのまま延長されてあたかも将来も同じように稼ぐかのような誤解が生まれないと祈りたい。最小トレード資金を分母に年利xx%という表現も誤解を生みそうだ。ドローダウンを考慮すれば適切な最小口座資金が必要であり、パフォーマンスを年利xx%で議論するなら、その最小口座資金が分母である必要があるだろう。旧バージョン発表当時の宣伝文句を読み返して実際のパフォーマンスに照らしてみるのも一考に値するだろう。

「投資は自己責任で」

自分が開発したシステムなら全て自己責任となることは言うまでもないが、他人の開発したシステムを購入・運用する場合は充分吟味をしてから決断されることをお勧めしたい。しかし、ユーザーが一旦導入と運用を決めたら、誤解を招くような宣伝をしていない限りシステム開発者には責任はないことは明らかである。この辺を取り違えるユーザーが多いのもまた事実で、やれ訴訟だ何だと騒ぐ人間も多いと聞く。

永遠に驚異の利益率で勝ち続けるシステムなど存在しないと思う。もし存在するとしても、それを他人に公開する人間はいないだろう。つくづくトレードの世界は厳しいものだと考える次第である。

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